産卵の機を待つ
葡萄の房を整える最盛期です。一日二人で作業を行っても葡萄の木、20本ぐらいしかできません。
そんな葡萄園に産卵の機を窺う大きな臨月をむかえたアマガエルが葡萄の葉っぱに鎮座しています。
これほど大きなアマガエルを見たことはありません。
雨が降らないので、雨を待って産卵しようと構えているのでしょうか。
雨を待っているのは、葡萄の木も同じです。
あと一週間は雨は期待できません。
天青し 降るまで待とう アマガエル(呆悦)
樒で棲み分け
仏壇には樒(しきみ)を、神棚には榊(さかき)をそれぞれお供える風習があります。
また、一般的にはお墓には樒を、神社には榊をそれぞれお供えします。
日本人は木の種類で棲み分けして、お参りのしきたりを作ってきました。
しかし、樒の実は植物で唯一、劇物に指定されていて、猛毒の成分を有し、食すると死亡に至ることもあり、鹿や猪も葉も食べません。
「悪しき実」から「シキミ」となったという説もあり、今まで主に仏事用に活用され屋敷の垣根には使用されてきませんでした。
しかし、しきたりを知らない有害鳥獣に頭を悩ます山村において、これを有害鳥獣防御の垣根に使ってはどうかと考えます。
樒の垣根で人里と鳥獣の住みかを再度、棲み分けし、お墓参り用にその樒を出荷するなんて一石二鳥の樒の活用も実験してみたい課題です。
空梅雨に 樒の新芽 香りたつ (呆悦)
ハレの日とケの日
昨夜の夕食はインスタントのワンタン麺のみとなりました。
具は卵と菊菜が入っているのみです。
ひとりだけの食事を作るのは、作る意欲が出ませんし、めんどくさいです。
現在の日本は、毎日が○○記念日のハレの日のような豪華な飽食の食事になっています。
昔の農村では、年に正月と盆の二回だけニワトリを食べ動物タンパクをとり、平素は粗食でした。
ハレとケの日の食事がはっきりしていたのでした。
もう一度、日本の飽食文化を見直し、メリハリのある食生活に戻り、毎日の食材に感謝できる「奉食」に戻す。
このことがメタボの解消し、健康を維持することに繋がるのではないでしょうか。
しかし、ワンタン麺だけでは良くないでしょうね。
素麺の 箸に二筋 掛かりたり(呆悦)
健康は気持ち
昨日は健康診断の受診日でした。
忙しいのに邪魔くさいなぁと思いながら受診しました。
世の中は「健康」と「健康食品」ブームです。
テレビやネットで話題になった健康法や健康食品は翌日には大人気になりますが、一週間程度でブームは立ち消えてしまいます。
これによる食品等のロスも増えているようです。
何と日本人は乗りやすく覚めやすいのかとつくづく思います。
また、消費者だけでなく、それに乗っかる生産者や流通業者さんもたくさんいます。
この現象の背景には、国民の健康に対する不安が付きまとっていること、急増する国民医療費抑制の効果を狙う思惑もあるのでしょう。
健康に暮らしたいと思う気持ちは皆んな同じですが、健康にお過ごしの方は、もう少し自分の「健康に自信」を持つことが必要と思います。
一方、生産者は自分が作っているモノにもう少し自信を持つて、ブームにあまり流されないことががいい結果を招くのではないでしょうか。
新じゃがや 今日も快便 ありがたし(呆悦)