燕の巣と蜂の巣
軒下に燕が農繁期の田んぼから泥や枯れ草を運び込み巣づくりをする光景をよく目にします。
また、クマバチやアシナガバチの巣も見かけます。
燕は人に危害を与えることもないので、寛大に子づくりをする拠点の巣の毎日の工事進捗を暖かく見守ります。燕の落とす糞で壁を汚なくされてもです。
一方、アシナガバチは刺激を与えると人に攻撃を加えるため、少し危険を犯しても巣を排除しようとする人が多いのです。
しかし、同じ蜂でもスズメバチの巣が造営する家はカネが貯まるとの謂れから取り除かずに黙視する人がいます。
それぞれ人間の利になるか、害になるかの判断で対処の仕方が「見守り」、「排除」、「黙視」の三様なのです。
それにしても燕の巣づくりには珍しく損得なしに寛容なのです。人々は、燕は幸せを運ぶ渡り鳥と考えられているのかもしれません。
巣づくりや お腹を支え ひと休み(呆悦)