匂いフェロモンの効果~キンリョウヘン
ニホンミツバチの話第2話です。
待ち受け巣箱は、丹波ほっこり農園製作のハイブリッド巣箱です。
銀杏や栗木の切り株をくりぬき空洞にして、その上に分厚い板で作った四角の箱を取り付けたものです。
切り株の自然さと蜜が採集しやすい機能的な箱の二面性という意味でハイブリッドなのです。
切り株はニホンミツバチが好む環境なのです。
その性質から切り株を用いるのです。
さて、その待ち受け巣箱の上部に取り付けているのが、「待ち受け巣箱ルアー」です。
このルアーにはキンリョウヘン(金稜辺)の匂いエキスの化学成分を凝縮したものです。
蘭の一種であるキンリョウヘンの匂いはニホンミツバチが好んで寄り付くのです。
本来ならキンリョウヘンの鉢植そのものを巣箱の近くに置けばいいのですが、蜂の分蜂の時期とキンリョウヘンの開花時期を合わせるのが大変なのでルアーを用います。
少し自然の節理に反していますが、他の農作業が忙しい時期に蘭の栽培までもできないための措置です。
どころで、匂いフェロモンは人間も惹き付けられるものです。
異性の脇などから漂う匂いに少し性的興奮を抱く方もいるでしょう。
人間の脇などには頭髪とは異なる扁平な体毛が生えていますが、これは匂いを保持し異性を惹き付けるために生えているのです。
これをわざわざ剃って匂いを消すために匂い消し化粧品を使うことは、モテ要素を自ら放棄しているのではないでしょか。
人間も自然の節理にもういちど立ち返る時期に来ていると思うのですが、如何でしょう。
芳しき キンリョウヘンの 魅惑かな(呆悦)