この季節、田植えの代掻きの後、水を張った水田に廻りの風景が映る様子はえもいわれぬ美しさがあります。
苗を植えた後の様子や稲が青々と育っている様子、稲が黄金色になり頭を垂れている様子もそれぞれ季節ごとの趣きがあります。
しかし、やはり水田に水張りをした状態が一番好きな美しい風景です。
真新しい白いキャンパスに筆を入れようとする瞬間にも似た張りつめた緊張感のある美しさです。
水田の水面はまるで大きな鏡のようです。まさに百姓の芸術的作業のひとつです。
田舎にはこんな人工美もあるのです。
代掻きの 水面に映る 山の影(呆悦)