夢は夜ひらく
車に乗せてもらっていると、宇多田ヒカルのお母さんの藤けい子が唄った「夢は夜ひらく」が懐かしく耳に入ってきました。
一方、花は昼開くのが多いと思います。
庭の芍薬の花も昼には開き、夜には静かに花弁を閉じています。
夢というのには二つあります。
睡眠中に見るものと、ああしたいこうしたいと想像を膨らますものです。
夢が 「ひらく」とは後者のことで「拓く」と書くのが正解でしょう。
閉じられた暗闇の世界で妄想とも思える思いを巡らす、これが「夢は夜拓く」なのでしょう。
これが、眼で現実が見える明るい昼間ではとても夢を拓くことなんかできません。
夜に構想を練ったり、小説や詩を書いたり、酒を飲みながら新しいアイディアを議論したりするのは、これが理由なのでしょう。
丹波ほっこり農園も次に何をどういうように作り育てるか夜に考えています。
ところで、花でも夜に「開く」花があります。どんな花弁の花か夜に思い出してください。
不安げに 芍薬の花 揺れ咲きし(呆悦)