親鸞聖人の気持ち
久しぶりに都に来て、時間が有ったので京都駅から京都御所近くまで歩きました。
途中に東本願寺の塀に親鸞聖人御遠忌750年の法要の時に掲げられたテーマ「今、いのちがあなたを生きている」の標語を見ることができました。
何年もこの標語の意味が分からず、悩み続けた日々が懐かしかったことを思いだします。
三年前にやっとある程度、意味が分かった時に胸のつかえが取れました。
それは中国語の併記によって分かったのです。
「現在、生命伴随着ニィー」と中国語で書かれていたからです。
「今、あなたの身体のなかを脈々といのちが息づいています。
祖先から受け継いだ、かけがいのないこのいのちを大切に後世に伝えていく使命をあなたは負っているのですよ。
生けとし生けているすべての命を大切に。」と解釈したのでした。
田舎で農業に従事していて、都会にたまに出ていくと、付加価値を高めてカネを落として貰おうと必至にディスプレイを凝らすまちがあります。
そんなまちの雑踏の中で、この親鸞が説いた気持ちが清々しく思えます。
茜雲 明日も晴れるか 梅雨間近(呆悦)