六感で味わう季節
栗の花が咲き出しました。
季節は夏に突入一歩前です。
しかし、夏本番までには一ヶ月の梅雨を経ねばなりません。
この梅雨も農業には大切な季節です。
農村のこの季節を六感で表現しますと、
眼には夏草の緑色、
耳には早朝の小鳥の聲、
舌には山椒のピリピリ、
肌にはカラッとした涼風、
心には今年もあと一ヶ月で半年が早くも経過したという実感、
そして、鼻には何と言っても栗の花の匂い。この季節から村中に漂い始めます。
強烈な匂いは、確実に生命を後世に伝える雄蕊の意思を感じとれます。
栗の花 精根尽きて 床に着く(呆悦)