木の襞
葡萄園の入口に大きなケアキの木があります。
そのケアキの木陰は葡萄園のオアシスとして草刈の休憩所として涼しさを提供してくれます。
ありがたい存在です。
来週から葡萄の販売を開始しますが、この一年間の葡萄の成長を高い視点から見守ってきてくれたケアキの木に感謝します。
そのケアキの木に葡萄園の改殖の際に重機が当たった傷なのか、よくわかりませんが、樹皮を必死で修復しようとする「襞」があります。
心の襞を沢山持つ人は、他人の苦労や傷みを理解してくれるといわれます。
自分の人生において幾多の苦労を経験し、積み上げ、心にひとつひとつ襞を刻んできたのでしょう。
それは、まるで空冷のエンジンのように表面積を襞で大きくし、キャパシティのある心で他人の傷みを受け止めているのです。
そんな存在になれるよう歳を重ねたいものです。
このケアキの木も外部から傷つけられた過去を糧に襞を作り、更に逞しく成長し、これからも高くから葡萄園を見守ってくれたらいいなと思っています。
因みに、このケアキの木の襞から自然界の不思議な現象に想像を膨らました一日でした。