般若心経の写経
株式会社横田石材(丹波ほっこり農園の母体)の朝は、般若心経を従業員全員で唱えることから始まります。
本業がお墓の仕事をはじめとする石材業のため、朝一番に般若心経を唱和して煩悩を振り払い清清しい気持ちで仕事に臨みましょうとする意図から始まったのでしょう。
280字の短いお経ですが毎日、有り難く唱えることで詳しい意味合いは分かりませんが、何となくお釈迦様が唱えられた意図らしきところが浮かんできます。
毎日、唱えていれば、暗記してしまいますが、どんな漢字で表現されていたのかは忘れかけます。そこで、暇な夜に写経をすることにしました。
写経は何十年振りの経験でしたが、書いてるうちに、なんだか心がすっうと鎮まるのを覚えました。
不思議な経験です。
漢字表記はサンスクリット(梵字)を表音で漢語に訳していますので、意味が分からない漢字もありますが、ざっくりいえば「無」の境地の世界に導いてくれるお経なのでしょう。
先日のブログでギンナン20個を食べた時の体の変調を報告いたしましたが、あの時のような煩悩があってはならないのです。
あくまでも「無」の境地。しかし、この境地まであと20年はかかりそうです。
煩悩の多き六十代です。
筆下ろす 霜深々と 野を染めし(呆悦)