丹波ほっこり農園Blog

三和ぶどう、野菜、養蜂、加工食品

霧の効用

丹波は霧の名所。「丹波霧」と呼ばれています。

夜の冷え込みが強く、よく晴れる日には霧がでます。丹波霧は水蒸気が冷えて水粒になり低くたれ込みます。

丹波」の地名の由来も霧(雲海)が低く垂れ込み、そこに上から朝日が差し込む様が朱色の波のように見えたので、丹(朱)の波の国となったといわれています。

霧は、害あって利なしといわれますが、実は果物の栽培には、この霧の発生する温度差が甘味を増すことになり、人間の育成には、概してまろやかな性格形成に繋がるひとつの要素と思っています。

丹波ほっこり農園の葡萄もこの気候風土により糖度が高いものができると考えています。

 

春の霧   やっと謎は解け  甘味かな(呆悦)


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手間ひまを掛けた結果

日曜日はあまりにも良い天気なので、バイクで丹後まで出かけました。

民営の花園を見学しましたが、美しいと思いましたが、それよりも手間暇掛けた手入れに感動しました。

一本一本のチュウリップや芝桜などを丁寧に植え付け、草を生やさないよう管理されています。

手を掛けたほど、花は美しくなり、果実はおいしくなるのだと再確認しました。

 エンジンの  音軽やかに  藤揺るる (呆悦)
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あんどんの行進

今日は、カボチャの苗の110本の植え付けを行いました。「ロロン」と「ほっこり姫」という可愛い名前のついた品種です。

秋口には美味しいカボチャが収穫できるでしょう。一株ごとに肥料袋を活用した寒冷紗(袋)を被せた景観は行灯の行進のように見える。2週間程度、これにより成長を促します。

カボチャは抗酸化作用に効くβーカロテン、や各種のビタミンを含み、風邪予防や脳血管疾患の予防に良いといわれています。

 

行く春に  行灯袴  締めて直す(呆悦)

     
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スーパー/コンビニ14km空白地帯

丹波ほっこり農園の葡萄園や農地の拠点は国道9号線沿いにあります。

しかし、当農園から京都方面に7km行かないとコンビニやスーパーがありません。また、福知山方面にも同じく7km行かないとそれらがないのです。

なんと一桁台の国道が走っていながら、なんとも不便なものです。昔は村に駄菓子屋さんやさかな屋さんがありましたが、今は姿を消しました。

何とかこの村にコンビニやスーパーでなくとも、地元民や往来する運転手さんがくつろげて、生活に必要な商品(100点を厳選)が買え、地元産の野菜(地域自慢の特産物の品がある。)の直販所がある「街道オワシス百貨店」なるものが欲しいと思っています。

 

 木蓮の  最後の花弁  踏ん張れり  (呆悦)

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恥ずかしいと思う方言に誇り

故郷に居付くと地元のおばちゃんが話す方言に懐かしさを覚えます。

方言を話す当人はその言葉が標準語と思い込んで話している場合もあります。

「おばちゃん、元気かい?」と問いかけると

「むさくさやな。」

「おばちゃん、その方言懐かしいわ。」

「あっ、そうか。まぁ、恥ずかし。」

「恥ずかしことなんかあらへんで。」

と、いつもの会話になります。

方言は、地域に残る「重要無形文化財」であると思います。それゆえに、方言を守り引き継ぎ、そして誇りに思うことが地域振興に繋がるキーワードだと思います。

ちなみに、私のメールアドレスは丹波地方の方言のこの「むさくさ」(元気でもないが、大病もしていなく、ぼちぼちしているの意)を昔から使っています。

 藤の花  無垢の少女  駆け去りぬ(呆悦)
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自然と人の営みの調和美

農作業の合間の休憩のひととき。

ふと頭を挙げると農家の蔵の白壁に西陽が当たり、鮮やかな白色が目に飛び込んできます。

生姜を植え付けしたばかりの農地の土色と里の淡い緑色、雨上がりの空の薄水色のコントラストが絶妙な美しさです。

都会では味合えない山里ならではの幸福感が得られます。

丹波ほっこり農園は、山間部の猫の額程度の農地で農業を営んでいますが、こんな美しい自然環境の中で作物づくりに励んでいます。

f:id:tanba-hokkori-noen:20170427223958j:image白壁に 西陽の映えて  木の芽風  

                                                                     (呆悦)

日に日に

今、ブドウは日に日に新芽を出し枝を伸ばしています。

緑に朱が混じる芽を見ていると春の息吹きとツル性植物の生命力の強さを感じます。

8月の末には瑞瑞しく甘い房が収穫できるでしょう。

収穫までは台風や日照りなど自然環境も気にしながら、日々の地道な世話が必要になります。

 

日に日にと  一日三秋  芽生えかな   
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