丹波ほっこり農園Blog

三和ぶどう、野菜、養蜂、加工食品

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

片田舎にもグローバル化の歴史

仕事の途中で「フナメ」を見つけました。 桑の木の実(マルベリー)です。丹波ほっこり農園の付近には随所に桑の木が生えています。 昭和30年代の中頃までは畑は桑の木ばかりでした。桑の木が多いのは、それの遺産なのでしょう。 桑の木の葉は「蚕さん」(この…

生きた化石の下で

お仕事の疲れと夏枯れにも似た暑さでネタが出なくて、ブログの休刊日です。 緑蔭に 一休みひと休みかな(呆悦)

農村のもてなし

昨日は、いい天気に恵まれて、村総出の草刈りと自宅回りの草刈り、草引き、芝の手入れの草に関する一日でした。 農村の訪問するお客様の最高のもてなしは、迎える家の回りの草刈りや草引きが滞りなくできていていることだと昔、聞いたことがあります。 確か…

バイク花シリーズ3~シャガの里~

昨日は、福井県との境にある水源の里、綾部の老富町市茅野のシャガの群生地をバイクで訪ねました。 花自体はそう派手ではないが、群生している杉木立に咲く雰囲気は白い絨毯のように見えます。 もう盛りを過ぎていましたが、水源の里に似合う風情があります…

「丹波」のブランド

「丹波」と聞けば松茸、黒豆、小豆、栗の名品が挙げられます。 一昨日は丹波黒豆をひとつひとつ豆の向きを確認しながらポットに播きました。 約1800ポットの苗をこれから育てます。結構、根気のいる仕事です。 9月の中旬には枝豆として、当園が国道9号沿い…

大人の成長

近所の竹やぶの筍が日に日に成長して若竹になりつつあります。 毎日、葡萄園に通り掛けに筍を見てみると日に日にすくすくと成長しているのがわかります。 竹の成長は一日に1mも伸びる場合もあるといわれています。 竹は筍の時から節の数は既にあり、若竹とし…

赤ワインで乾杯?

朝から葡萄園で赤ワインで乾杯です。 と言いたいですが、葡萄の種無しにするホルモン液剤(ジベレリン)処理です。 ひと房毎にこの液剤に浸していきます。 この作業を二週間後にもう一度行います。 また、葡萄の品種により、花穂の開花前か開花後か、浸す液の…

人生を語る掌

農業に従事して早くも三年目になりました。 毎日、土や草に触るのでよく見ると指先の指紋には土色の染みが刷り込まれ、掌全体が ゴツゴツとした逞しい雰囲気になってきました。正直言って汚いなぁと思います。以前はペンダコで中指の先が盛り上がっていて、…

農業もまだまだ・・・。

丹波ほっこり農園は、葡萄の作業がピークのシーズンです。 今日から某農業従事者養成校からインターンシップ生を受け入れ3日間、葡萄の花穂の調整などに従事してもらいます。 まだ19歳という若さであります。 若い人の農業離れが進んでいるが、こうして若く…

会うべき人に会う不思議

中島みゆきの唄の「糸」に「会うべき人に会うことを人は仕合と呼びます。」というフレーズがあります。 田舎で農業をしているとなかなか、都会に出ていくことがありません。 先日は、久しぶりに京の都に行く機会があり、会ってお話しておきたかった人にお会…

気品の堅持

野の藤の花が散り、里には桐の花が盛りを向かえています。 同じ紫の花ですが藤の花は垂れ下がり山から野に侵食していますが、桐の花は御門の葉が下から支え、天に聳えるように咲いています。 桐は里に植えられタンスなどの高級家具の材料になります。咲く姿…

夢は夜ひらく

車に乗せてもらっていると、宇多田ヒカルのお母さんの藤けい子が唄った「夢は夜ひらく」が懐かしく耳に入ってきました。 一方、花は昼開くのが多いと思います。 庭の芍薬の花も昼には開き、夜には静かに花弁を閉じています。 夢というのには二つあります。 …

洞窟探検

昨日、宣言どおり洞窟の中に入り込みました。 この地方の山間部には昔から崖下に横穴が家毎にあり、さつまいも等を刷りぬか(籾殻)を敷き詰め保存していました。 崖下は地下になるので外気温に影響を受けず、長期に保存できたのです。 しかし、危険だとかいう…

洞窟農業―こわぁワクワク

先日の朝方、話の弾みに「地域の外れにマンガンの鉱石を掘っていたという横穴があるの知ってるか。」と古老から聞き、早速、探検に出掛けました。 廻りは静かで誰も通りかからない場所にあります。 ひんやりした暗闇に死体でもあったらどうでしょうと不安で…

そろそろ房が・・・

葡萄の新芽が出揃いました。 房を付ける新枝だけを残し余分の新枝を取り除く「芽かき」作業が一昨日で終わりました。 来週からは新しい枝に付いた房の元になる花穂をひとつだけ残して、ひとつひとつを小指の長さ程度に房の原型づくりに入ります。 また、房が…

燻べの技法

春も畑の回りの樹木の枝が伸びてきますので、切り取る散髪をし、農作業の一環として畑の片隅で燃やす「燻べ」をします。 燃える生木が「パキュ、パキュ」と音を立て白い煙が風に彷徨う様が大好きです。 生木を燃やすのは結構難しいのですが、それなりの技術…

「なんもないところやさかいに・・・」

今日はバイクで朝来市の白井大町藤公園に出掛けました。朝来市といえど夜久野の直ぐ隣です。 藤の見納めしたいために大阪や神戸から来る車で入口は長い渋滞。 見事な藤が垂れ下がり、ほのかな香りに誘われてヒトとハチが群がっています。 野暮な話で恐縮です…

「農」と会社

昨日は体力を使うお仕事をしたので、ブログを書けませんでした。 さて、そもそも「農」とは、「土地を拓き耕すこと」から派生し、「耕した土地に種を植え作物を栽培し収穫すること」であるようです。英語ではagriculture(耕す)ということになります。分解す…

実用的な樹

風が吹くとパタパタと音を立てる棕櫚の葉。その下に咲く花はグロテスクな形をしています。 まるで「粟おこし」のような呈をしています。 棕櫚は、田舎の農家の庭先には植わっていることが多く、成長が遅く寿命が長いため、以前に古老から「隣地との境界線の…

農村の「士農工商」意識

久しぶり聞く「士農工商」の話しです。 江戸時代はこのランクの意識付けで庶民を統治してきたところですが、現在の「農」すなわち農民の意識について考えてみたいと思います。 ほとんどが零細農家の山間農村においては、今も農家(兼業農家を含む。)には、こ…

赤子の魂

葡萄園の草刈りで赤ちゃん二匹が住む草の巣を発見。 何の赤ちゃんか分からないが、哺乳類なのでしょう。 ブドウを食い散らかすアライグマかハクビシンかそれとも野ネズミか。生かすべきか手を下すべきかと悩みました。(ちなみに去年は害鳥の巣を発見し悩みま…

桃栗三年柿八年

去年、植え付けた栗園の草刈りに行きました。 去年の秋は忙しくて、栗園の草刈りが随分と遅れて、栗の幹よりも草の幹のほうが太くなり、草刈りが大変な作業になりました。 そのため、栗の成長があまり進んでいません。今年はその反省に立ち、早い目に草刈り…

田舎の人工美

この季節、田植えの代掻きの後、水を張った水田に廻りの風景が映る様子はえもいわれぬ美しさがあります。 苗を植えた後の様子や稲が青々と育っている様子、稲が黄金色になり頭を垂れている様子もそれぞれ季節ごとの趣きがあります。 しかし、やはり水田に水…

過疎の象徴の花

丹波地方は過疎化が激しい。 その象徴の花として、今、盛りを迎えている藤が美しい。その薄紫色の淡さが奥ゆかしささえ?も感じます。 しかし、この藤が、一旦、はびこむと山は荒れ樹木も育ちません。 それゆえに、私は「過疎の象徴の花」と呼んでいます。 …

燕の巣と蜂の巣

軒下に燕が農繁期の田んぼから泥や枯れ草を運び込み巣づくりをする光景をよく目にします。 また、クマバチやアシナガバチの巣も見かけます。 燕は人に危害を与えることもないので、寛大に子づくりをする拠点の巣の毎日の工事進捗を暖かく見守ります。燕の落…

雨の日の蓄積

今年のゴールデンウィークは天候に恵まれたが、今日は久しぶりに雨降りの日曜日になりました。 農作業は、こういう雨降りに無理して作業に懸かるより、今後の作戦をじっくり練る日にしたいと思います。 雨降りはテンションも上がらないので、むしろ冷静な判…

黄金週間のミサイル

日本は良い天気のゴールデンウィーク。この期間中は日本は無防備。この機を狙い撃ちされる危険性は大と考える人は私だけでしょうか。 刺激して暴発してしまっては、この自然豊かでのどかな田園風景も便利至極の都市の繁栄や平和な生活も取り戻しつかない状態…

草刈りと洗濯

丹波ほっこり農園では葡萄園約40a、栗園約30a、その他生姜畑や大豆畑など30a。合計1ヘクタールの草刈りが大きな仕事です。 山間部の農地は高低差があり、法面が大きく草刈りに費やする時間がかかります。 自走の草刈り機もありますが、隅々まで綺麗に刈るの…

霧の効用

丹波は霧の名所。「丹波霧」と呼ばれています。 夜の冷え込みが強く、よく晴れる日には霧がでます。丹波霧は水蒸気が冷えて水粒になり低くたれ込みます。 「丹波」の地名の由来も霧(雲海)が低く垂れ込み、そこに上から朝日が差し込む様が朱色の波のように見…

手間ひまを掛けた結果

日曜日はあまりにも良い天気なので、バイクで丹後まで出かけました。 民営の花園を見学しましたが、美しいと思いましたが、それよりも手間暇掛けた手入れに感動しました。 一本一本のチュウリップや芝桜などを丁寧に植え付け、草を生やさないよう管理されて…