丹波ほっこり農園Blog

三和ぶどう、野菜、養蜂、加工食品

2017-01-01から1年間の記事一覧

111111の意味するもの

うっすらと雪景色の今日の朝、いつもの通り軽トラに乗り込みました。 何とはなしにハンドルの下の走行距離メータを覗きこむと、なんと「111111」と表示されているではないか。 今日はいいことがあるかも知れないとひとりで薄ら笑い。 しかし、一日を終えても…

黒豆を「扱く(こく)」

おせち料理に欠かせない黒豆。 年末に出荷するために作業に入りました。 枝に付いた豆を落とすために、無数の掛が取り付けてある木製のドラムを足で踏んで回転させ穀物を扱く(こ)く「イナコキ機」(写真左)を使います。 そして、鞘と一緒になった豆を選り分け…

般若心経の写経

株式会社横田石材(丹波ほっこり農園の母体)の朝は、般若心経を従業員全員で唱えることから始まります。 本業がお墓の仕事をはじめとする石材業のため、朝一番に般若心経を唱和して煩悩を振り払い清清しい気持ちで仕事に臨みましょうとする意図から始まったの…

何処を住み処とすべきか

住む場合の選択として都会の便利さと田舎の自然の豊かさを求めるのか。 居住地を決める場合、実際には職業の選択で決まることが多いと思います。 バブル時には週末には都会から離れて別荘で過ごす二拠点居住生活がもてはやされましたが、今や二つの家を構え…

樹を育てること

葡萄園の持ち主が不在時がちにて、葡萄の樹を管理できないので、その葡萄園を丹波ほっこり農園が改殖して新たに開設することになりました。 草ぼうぼうの葡萄園が、約2日できれいな葡萄園に生まれ変わり、後は新たな葡萄の苗木を植付けるだけになりました。…

過ぎたるは猶及ばざるが如し

この料理にはこの食材が合うとか、この薬味を加えれば美味しくいただけるとか料理のレシピには書かれています。 それぞれの食材には特徴があり、昔から言われてきた効用が、最近では科学的な分析で含有される栄養素が示されるようになりました。 現在、生姜…

大きいことは・・・

葡萄園にシイタケのホダギを設置していたところ、赤ちゃんの顔より大きいシイタケができていました。 こんな大きなシイタケは見たことがありません。 高度経済成長期は何でも大きいものが選ばれました。 しかし、今や核家族化や少子化の影響で、何かにつけて…

「丹波黒」づくり

正月のおせち料理に欠かせない黒豆。 「まめ」は一年間、元気に暮らせること。 その願いの意味を込めて黒豆がおせちの一品に加えられたようです。 10月中旬から11月上旬まで枝豆として直販しましたが、畑には鞘が黒ずんできた黒豆が残りました。 そこで、丹…

残雪の如し

10月末の台風21号の強風で葡萄園のテントが見事に破れてしまいました。 黒豆の枝豆販売を10月17日から11月7日まで行っていましたので、葡萄のテントのことは気掛かりになっていました。 昨日、片付けの作業に入り、改めて風の猛威には愕然とします。 しかし…

ロケットストーブで暖を

11月の声を聞くと年賀はがきやおせち料理の予約注文のチラシ、年末調整のお知らせなど何かと忙しない。 現在では11月を「師走」と呼びたいところです。 丹波黒豆の枝豆販売も約半月が過ぎ、来週の11日頃に終わる予定です。 ところが、丹波黒豆を枝豆として食…

薪ストーブの季節

農村の初秋は冷え込みます。 11月迄は暖房なしで暮らそうと思っていましたが、台風が過ぎ去り、あまりの冷え込みで今晩から薪ストーブに火を入れました。 やはり薪ストーブは暖かい。 農村での唯一の贅沢です。 室内は裸でも過ごせるし、洗濯物は室内でも翌…

国道で見る生活実感

丹波黒豆の枝豆直販所を構えて約2週間。毎日、国道9号線を通過する車輌を観察していると、次の傾向があると感じています。 ○ 京都縦貫道が貫通したものの交通量は去年に比べて増加している。(高速道路料金はバカにならない。) ○乗用車、トラックも増えてい…

台風の爪痕と生活の痕跡

秋雨前線が数日前から横たわり、毎日雨降りが続き、それに加えて超大型の台風21号の襲来で48時間も止むときを知らず降り続く状態。 こんな気象では雨が集積する河川が氾濫しても不思議ではありません。 災害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。 台風の…

村の情報発信屋台の完成

「スーパー/コンビニ空白地帯14km」の解消を目指したい話(2017.5.1ブログ)をしましたが、「村営オワシス百貨店」の第一歩となる野菜直販の屋台が完成しました。 村の長老の大工さんのおじさんに材料費だけで手間賃はボランティアで造っていただきました。…

握手の効用

衆議院選挙を次の日曜日に迫り、過疎地の村にも選挙カーがやって来ます。 こんな過疎地に来ても多くの票には繋がらないだろうなと思って、手を止めずに仕事を続けていました。 すると、候補者が選挙カーから降りて来て膝まづき話しかけてきます。 折角などで…

枝豆の販売開始

雨続きの鬱陶しい天候が続きます。今日は少し晴れ間が覗いてくれました。 その晴れ間の隙に国道9号線の脇に丹波黒豆の枝豆の直販所を設置し、販売を開始しました。 5月の末に播種しましたが、4ヶ月半が過ぎ、やっと食べ頃になりました。 食べ方はシンプルに…

小学校の統合と廃止

丹波ほっこり農園のある地域の小学校が平成31年3月末に廃止され、旧町の中央地域で小中一貫校に統合されます。 150年近くの歴史に幕を閉じます。 過疎化と少子化で小学生の数が減少しているので仕方ないことではあるが、母校がなくなるのは、やはり淋しい限…

トラックに乗った神輿

遂に村の秋祭の神輿がトラック搭載による巡行になりました。 数100年以上続いた神輿を担ぐ慣行が今年で終わりました。 残念ですが、若手の人材人不足が原因です。担ぎ手が少ないと落下させるなどの事故も心配され、村の責任者の判断で、トラック搬送巡行にな…

葡萄の大義

8月25日から開始しました葡萄の収穫と出荷が今日、9月22日に終了しました。 お買い上げいただきました皆様のご愛顧に感謝申し上げます。 皆様の「美味しかった。」のお声掛けをいただき、この一声を胸に来年の出荷に向かって来週から葡萄のお世話に入ります…

農村の免許返上の危機

人生の 秋来たるらし ポポ落つる(呆悦) 庭先のポポ(ポーポー)の樹から果実が熟して音もなく落ちます。 ポポ(ポーポー)はドリアンやマンゴーのような果物で、北米原産でアケビガキとも呼ばれ熟すと落下し、その頃が食べ頃です。 熟すと表皮が黒ずんできますの…

行政管轄のもどかしさ

丹波ほっこり農園では現在、葡萄の直売所を出しています。 直売所の看板を出していると、色々な人が立ち寄っていただきます。 遠くは阪神地域から噂を聞い起こしいただいたり、隣町から通りがかりに立ち寄っていただいたりです。 誘導看板も出さずに直売所前…

「一線を守る。」

葡萄の出荷の峠を越えたところです。 出荷している時に、 「この葡萄、祖母が大好きでいつも買っています。いつまでありますか。美味しいですね。」と声を掛けてくれるお客さんがいます。 この一言にやり甲斐を感じます。 また、この一言のために質にこだわ…

会話は何となく成り立つもの

葡萄の出荷時は、作業が輻輳しますので、一時的に社長のお母さんとヴェトナムの実務研修生に葡萄の箱詰めをしてもらいます。 おばちゃんは、丹波ほっこり農園のある村から一度も他の地域で住んだことがなく、「純粋」に「丹波大身弁」を話されます。 おばち…

「秤売り」の賛否

葡萄の出荷、販売の最盛期です。 箱詰めやパック詰めの作業で一日があっという間に過ぎます。 次から次と注文が入り、ありがたいことです。 直売所といえど見映えのする化粧箱に入れて販売しますが、日本人は包装にこだわります。 スーパーの野菜もほとんど…

木の襞

葡萄園の入口に大きなケアキの木があります。 そのケアキの木陰は葡萄園のオアシスとして草刈の休憩所として涼しさを提供してくれます。 ありがたい存在です。 来週から葡萄の販売を開始しますが、この一年間の葡萄の成長を高い視点から見守ってきてくれたケ…

身心脱落

施餓鬼という供養が先日、地元のお寺でありました。 曹洞宗の禅寺です。 この供養の始まる前にこんな掛軸を見つけました。 「身心脱落」と揮毫されています。 夏の暑さにまいり、身体も心も疲れて力がなくなったことのように解釈しそうですが、後で調べたと…

葡萄園に成ったスイカ🍉

お盆を過ぎて朝夕は過ごし易くなってきましたが、日中はむしろ暑さが厳しくなった感もあります。 暑い日中の外仕事の後は、何と言ってもスイカが一番。 汗で排出した水分補給にはもってこいの食べ物です。 今日、ヴェトナムの実務研修生が「葡萄園にスイカが…

「一燈照隅 万燈照国」を思う。

この前、あまりに暑いので、避暑がてらに休暇を利用して、比叡山にバイクで頂上まで登り、最澄が開いた延暦寺根本中堂にお参りしてきました。 開山から1200年も一度も絶やすことのなかった燭燈を拝んできました。 ドライブウェイのところどころには「一隅を…

神秘の色づき

盆休みなのに葡萄の色づきが気になります、今月の25日頃には初出荷を迎えます。 一年間のお世話の成果が半月間に出ます。 袋かけした葡萄の房を袋を脱がして色具合いを確認していますが、今年の出来具合いは上々の様子。 あと10日位で気候との関係で糖度と色…

満身創痍の狛犬

今日は村の夏祭り。農村のお盆の一大行事です。 神社の隣の広場にお祭り会場を村の世話役で設営します。 村の人口220人で、来場者は人口を上回る300人と想定して準備。 しかし、隣の鎮守の森の神社を守る狛犬は老朽化が激しく満身創痍の状態で夏祭りの催しを…