「秤売り」の賛否
葡萄の出荷、販売の最盛期です。
箱詰めやパック詰めの作業で一日があっという間に過ぎます。
次から次と注文が入り、ありがたいことです。
直売所といえど見映えのする化粧箱に入れて販売しますが、日本人は包装にこだわります。
スーパーの野菜もほとんどの包装しています。
外国の露店商などで山積みされた野菜や果物を片言の言葉で交渉しながら買い物する楽しみがあります。
日本では味わうことができなくなりました。
丹波ほっこり農園の直売所では葡萄のいわゆる「秤売り」も行っています。
ひと房の目方を量り、値段を決めるやり方です。
こちらの手間も省け、端数の目方はおまけすることも。
自然に成っていた状態でお渡しできることを喜ばれる方もおられます。
何よりいいのは、この売り買いでは会話が多く生まれることと包装資材がいらないことです。
日本の過剰包装状態は、日本の国土をゴミで埋め尽くすことになります。
全ての商品を秤売りすることは、できないものの、地球環境と食品衛生をにらみ会わせながら、もう少し売り方を考える時期に来ているのではないでしょうか。
宿題を 抱え登校 すすき凪ぐ(呆悦)