丹波ほっこり農園

三和ぶどう、野菜、養蜂、加工食品

ミツバチのお引っ越し


f:id:tanba-hokkori-noen:20180501013209j:image

ミツバチの第7話です。

先週の月曜日と木曜日に二群の巣箱を引っ越ししました。

誘導巣箱は下が切株をくり貫いたものに重箱一段を載せたハイブリッド巣箱でしたが、引っ越し先の巣箱は写真のとおり重箱を4段にしたものです。

後の採蜜の作業が簡単にできるために重箱だけの巣箱にします。

夜になって辺りが暗くなって、働き蜂が巣箱に帰ってきたら巣箱の入り口に蓋をして誘導巣箱全体を移動します。

なぜ、引っ越しさせるのか。

そのまま、誘導巣箱で現地においておくのも構いませんが、蜂蜜が大好物の熊が出没するような場所は蜜が貯まってきたら危険です。

1 熊が出没しないであろうところ、2 定期的に点検しやすいところ、3 蜜源が近くにあるところ、4 南側に開けて西陽が当たらないところ、5 近くにミツバチの水飲み場があるところなどの条件に合致するところに引っ越ししてもらいます。

なぜ、夜に引っ越しさせるのか。まるで夜逃げみたい。

そうなんです。夜逃げのようですね。しかし、働蜂が巣箱に全て帰ってきた後でないと引っ越しできません。

明るい間は働き蜂は真面目に働き続けますす。

人間の働き方の在りかたが今国会のテーマになっているようです。

本来、人間も農業を中心に陽が昇りはじめてから陽が沈むまでの間に働き、暗くなったら

明日の労働のためにゆっくり休むのが自然の節理に沿った働き方でした。

しかし、エネルギーの開発やサービスの多様化により、人間は昼夜関係なく働くようになりました。

そんな働き方は人間の本来の営みにとっては良くないのでしょうね。

 ミツバチの話に戻りましょう。

夜の暗い時に巣箱を長距離、移動させても問題ではありませんが、昼間に巣箱の入り口を10㎝だけ動かしただけで蜂達は混乱して、巣箱に帰って来ないこともあります。

8の字ダンスで蜜源の在りかを仲間に知らせるという話を前回しましたが、それだけ方角に精緻で敏感な生き物なのです。

    山々を 淡き緑に 塗り替えり(呆悦)

 

消し去ろうとする文化


f:id:tanba-hokkori-noen:20180501012703j:image



コンビニで用達しをしようとすると、いわゆる「音姫」が奏でだしました。

清らかな♪で聞かれたくない音を消し去ろうとします。

体や車内や部屋の匂いも芳香剤でこれも消し去ろうとします。

また、都合の悪い事柄は記録を消し去ろうとします。

これらは実は消し去るのではなく上乗せ、上書きして、汚い、都合の悪い事柄を隠そうとしているのではないでしょうか。

明らかにされたくないもの、汚いもの、都合が悪い事柄は上乗せ、上書きするのではなく、元から絶たなければ消え去ることはできません。

 

春は庭先の雑草の処理に手間が掛かります。

庭に芽を出した草をひいてもその地中深く根付いている根を取り除かないと二三日で、また芽を出してきます。

草引きの作業をしながら元から絶たなければ何事も解決しないとつくずく思う今年の春です。

    良い雨と 農婦つぶやき 鍬をおく(呆悦)

伝達する力~「8の字ダンス」~


f:id:tanba-hokkori-noen:20180422025213j:image

真夏のような昨日の天気。

ジリジリと照りつける太陽に半袖の腕が黒く焼けます。

まるで真夏の気候の表現です。

そんな気候の影響もあってニホンミツバチの第2群目が金曜日に誘因巣箱に入りました。

いい天気のお蔭で分蜂が進んだのでしょう。

さて、ミツバチシリーズ第6段はミツバチの8の字ダンスの話です。

分蜂をした巣箱の門口を見ていると8の字を描くように規則正しく動く働き蜂がいます。

この動きは蜜源の在りかを仲間達に知らせる行動といわれ、これを「8の字ダンス」とよんでいます。

「あちらの先に花が咲いていますよ。みんなで蜜を採りにいきましょう。」と伝えているのです。

その方角も距離も8の字ダンスの描きかたで解るのです。

方角は太陽の位置と蜜源のある先の角度を8の字を描く向きで表し、距離は8の字の縦方向の長さで表しています。

「南南東1キロメートルのところに、たとえば菜の花が咲いています。」とのサインの8の字ダンスを一匹がすると、そのダンスを見た他の蜂達は一斉に飛び立ちます。

ミツバチの行動範囲は半径2キロメートルといわれ、その季節でそしてその地域で一番盛んに咲いているしかも近くの花に出向くのです。

なんと素晴らしい伝達方法なのでしょう。

人間には言葉と文字という伝達ツールを持ちながら、上手くコミュニケーションがとれないことでいろいろなトラブルが発生しています。嘆かわしい状況です。

ちなみに、養蜂家達が軽トラックで巣箱を運んでいるのはこのミツバチの行動原理に沿い同じ蜜源を求めて開花時期に合わせて北上するのです。

これを専門用語で「転飼」といいます。

専業の転飼する養蜂家はそうして純粋な蜜、桜蜜とか栃蜜とか、栗蜜とかを採集し販売するのです。

では、次回はミツバチが採集する蜜の話をしましょう。

   昼下がり あくびす上に アケビ花(呆悦)

季節に敏感なミツバチ


f:id:tanba-hokkori-noen:20180418151441j:image

今日、やっとニホンミツバチが分蜂して誘因巣箱に入りました。

この間、2週間ぐらい偵察していましたが、この2、3日は暖房がほしい日が続き、分蜂が延び延びになっていました。

今日は昨夜の雨が上がり、昼からは晴天になり気温も平年並みになり絶好の「分蜂日和」になりました。

自然界の営みは自然の節理に則り素直に動きます。

我々の人間の行動も自然の節理に沿って素直に暮らしたいものです。

しかし、今の政府の動きは一小市民からみれば、自分達の保身や利益、名誉のために恥も外聞もかなぐり捨てて行動しています。

イライラ感が残り、あきれ返る状況です。

こんな国の姿になぜなったのでしょうか。

ひとつの原因には、絶対権力者に対する表向きの服従とそれに背くと二度と陽の目をみない仕打ちの恐怖感が潜んでいるためではないでしょうか。

それは本来の意味の「忖度」ではありません。

ミツバチの世界に戻りましょう。

その他の働き蜂などが定められた行動するのは、たった一匹の女王蜂の命令で動いているのではないのです。

女王蜂は指示しません。

では、どうして彼らは規律ある行動を取れるのか。

未だに謎とされていますが、わたしは「巣の精神」によって規律が成り立っていると考えています。

我々の人間社会も誰に命令されるのではなく「集団の精神」が民主的に形成され、自然と各々が規律をもって自然の節理に沿って行動できる社会になって欲しいと切に望むものです。

  躑躅の ちらほらと咲く 雨上り(呆悦)

幸せな人生~雄蜂の一生~


f:id:tanba-hokkori-noen:20180412182352j:image

女性の社会進出が目覚ましくなってきました。

平昌オリンピックでもスケートをはじめ多くのメダリストを生みました。また、水泳界でも女性の活躍が素晴らしい。

しかし、大相撲舞鶴場所では「女性は土俵から降りてください。」と危機的状況を顧みないアナウンスがあり、大きな話題となりました。

このようなしきたりは、大相撲だけではありません。

子供の頃「魚釣りの竿を女性が跨ぐと魚が釣れないから跨ぐな。」とか。

丹波ほっこり農園のある福知山市三和町の大原地域では、産気付いた産婦がその田圃の端にある藁葺き屋根の小さな「産屋」に行き、出産するしきたりがありました。(産屋は今も現存します。)

これらはみな女性への穢れの意識が根付いていたのでしょう。

男性が大好きな女性のなのに男性が中心の社会で培われた発想でした。

しかし、男性がなぜ穢らわしいと感じていたのでしょうか。

この理由はまたの機会に考えましょう。

さて、話が少し助平っぽくなりましたのでミツバチのこの世界を紹介しましょう。

前回紹介しましたとおり働き蜂は全て雌蜂です。

では、巣箱の2万匹(最盛期)の約2割(最多で)の雄蜂は何をするの?

交尾のみで禄食みな存在なのです。

無風の良い天気の日に女王蜂が巣箱から上空20㍍に飛び出します。

すると巣箱でものぐさにしていた雄蜂が次から次と追いかけます。

そして雄蜂が女王蜂に我先にと近づき交尾をします。

そして、雄蜂達はたった一回の交尾で落下し死んでいきます。

なんと儚い人生(蜂生)なのでしょうか。

いや、なんて幸せな蜂生なのでしょうか。

今後、私たちもこんな交尾を体験する最期の機会はあるのでしょうか。

   雄叫びの 羽根音凄し 花盛り(呆悦)

 

 

 

分業制~ミツバチの仕事~


f:id:tanba-hokkori-noen:20180410214406j:image

エンジェルスの大谷が投打に二刀流で驚異的な活躍をしています。

プロ野球では投打の分業が当り前の世界なのに、これに反する二刀流に挑戦し奢ることなくスマートに実践していることに感心します。

人間社会の仕事は今や分業制で成り立っています。

家の普請も医者も分業制です。

総合的に最初から最後まで仕上げる大工さんや何でも診る町医者はなくなってしまいました。

そういう意味で大谷選手の投打ともに取り組む姿が本来の野球なのでしょうか。

ところで、ミツバチの世界では「日替分業制」が徹底しています。

ミツバチの働き蜂の寿命は約30日といわれています。

その間、最初の10日は門番、掃除係、その後の10日間は巣の造営係、最後の10日間は蜜集めにそれぞれ専念します。

これを「日替分業」とよばれています。

中小企業の従業員の仕事が変化していくのとよく似ている感じがします。

大谷選手の投打のローテーションもこの「日替分業」を実践しているのかも知れません。

なお、働き者の働き蜂は全て雌蜂です。

では雄蜂はどんなお仕事をしているのかは次回にお話しましょう。

   三寒と 四温に嘆く サクラ花(呆悦)  

 

匂いフェロモンの効果~キンリョウヘン

f:id:tanba-hokkori-noen:20180405192114j:image

ニホンミツバチの話第2話です。

待ち受け巣箱は、丹波ほっこり農園製作のハイブリッド巣箱です。

銀杏や栗木の切り株をくりぬき空洞にして、その上に分厚い板で作った四角の箱を取り付けたものです。

切り株の自然さと蜜が採集しやすい機能的な箱の二面性という意味でハイブリッドなのです。

切り株はニホンミツバチが好む環境なのです。

その性質から切り株を用いるのです。

さて、その待ち受け巣箱の上部に取り付けているのが、「待ち受け巣箱ルアー」です。

このルアーにはキンリョウヘン(金稜辺)の匂いエキスの化学成分を凝縮したものです。

蘭の一種であるキンリョウヘンの匂いはニホンミツバチが好んで寄り付くのです。

本来ならキンリョウヘンの鉢植そのものを巣箱の近くに置けばいいのですが、蜂の分蜂の時期とキンリョウヘンの開花時期を合わせるのが大変なのでルアーを用います。

少し自然の節理に反していますが、他の農作業が忙しい時期に蘭の栽培までもできないための措置です。

どころで、匂いフェロモンは人間も惹き付けられるものです。

異性の脇などから漂う匂いに少し性的興奮を抱く方もいるでしょう。

人間の脇などには頭髪とは異なる扁平な体毛が生えていますが、これは匂いを保持し異性を惹き付けるために生えているのです。

これをわざわざ剃って匂いを消すために匂い消し化粧品を使うことは、モテ要素を自ら放棄しているのではないでしょか。

人間も自然の節理にもういちど立ち返る時期に来ていると思うのですが、如何でしょう。

   芳しき キンリョウヘンの 魅惑かな(呆悦)