恥ずかしいと思う方言に誇り
故郷に居付くと地元のおばちゃんが話す方言に懐かしさを覚えます。
方言を話す当人はその言葉が標準語と思い込んで話している場合もあります。
「おばちゃん、元気かい?」と問いかけると
「むさくさやな。」
「おばちゃん、その方言懐かしいわ。」
「あっ、そうか。まぁ、恥ずかし。」
「恥ずかしことなんかあらへんで。」
と、いつもの会話になります。
方言は、地域に残る「重要無形文化財」であると思います。それゆえに、方言を守り引き継ぎ、そして誇りに思うことが地域振興に繋がるキーワードだと思います。
ちなみに、私のメールアドレスは丹波地方の方言のこの「むさくさ」(元気でもないが、大病もしていなく、ぼちぼちしているの意)を昔から使っています。
藤の花 無垢の少女 駆け去りぬ(呆悦)
自然と人の営みの調和美
農作業の合間の休憩のひととき。
ふと頭を挙げると農家の蔵の白壁に西陽が当たり、鮮やかな白色が目に飛び込んできます。
生姜を植え付けしたばかりの農地の土色と里の淡い緑色、雨上がりの空の薄水色のコントラストが絶妙な美しさです。
都会では味合えない山里ならではの幸福感が得られます。
丹波ほっこり農園は、山間部の猫の額程度の農地で農業を営んでいますが、こんな美しい自然環境の中で作物づくりに励んでいます。
白壁に 西陽の映えて 木の芽風
(呆悦)
日に日に
今、ブドウは日に日に新芽を出し枝を伸ばしています。
緑に朱が混じる芽を見ていると春の息吹きとツル性植物の生命力の強さを感じます。
8月の末には瑞瑞しく甘い房が収穫できるでしょう。
収穫までは台風や日照りなど自然環境も気にしながら、日々の地道な世話が必要になります。
日に日にと 一日三秋 芽生えかな