丹波ほっこり農園Blog

三和ぶどう、野菜、養蜂、加工食品

恥ずかしいと思う方言に誇り

故郷に居付くと地元のおばちゃんが話す方言に懐かしさを覚えます。

方言を話す当人はその言葉が標準語と思い込んで話している場合もあります。

「おばちゃん、元気かい?」と問いかけると

「むさくさやな。」

「おばちゃん、その方言懐かしいわ。」

「あっ、そうか。まぁ、恥ずかし。」

「恥ずかしことなんかあらへんで。」

と、いつもの会話になります。

方言は、地域に残る「重要無形文化財」であると思います。それゆえに、方言を守り引き継ぎ、そして誇りに思うことが地域振興に繋がるキーワードだと思います。

ちなみに、私のメールアドレスは丹波地方の方言のこの「むさくさ」(元気でもないが、大病もしていなく、ぼちぼちしているの意)を昔から使っています。

 藤の花  無垢の少女  駆け去りぬ(呆悦)
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自然と人の営みの調和美

農作業の合間の休憩のひととき。

ふと頭を挙げると農家の蔵の白壁に西陽が当たり、鮮やかな白色が目に飛び込んできます。

生姜を植え付けしたばかりの農地の土色と里の淡い緑色、雨上がりの空の薄水色のコントラストが絶妙な美しさです。

都会では味合えない山里ならではの幸福感が得られます。

丹波ほっこり農園は、山間部の猫の額程度の農地で農業を営んでいますが、こんな美しい自然環境の中で作物づくりに励んでいます。

f:id:tanba-hokkori-noen:20170427223958j:image白壁に 西陽の映えて  木の芽風  

                                                                     (呆悦)

日に日に

今、ブドウは日に日に新芽を出し枝を伸ばしています。

緑に朱が混じる芽を見ていると春の息吹きとツル性植物の生命力の強さを感じます。

8月の末には瑞瑞しく甘い房が収穫できるでしょう。

収穫までは台風や日照りなど自然環境も気にしながら、日々の地道な世話が必要になります。

 

日に日にと  一日三秋  芽生えかな   
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限られた経験

一昨日は生姜の種イモを農地約10aに150kg植え付けました。

最近は冷え症や身体を温めるのに効果があるといわれ人気があります。

今植え付けて10月から11月に掛けて収穫に入ります。その時期には是非、お賞味ください。

ところで、路地栽培の場合、作物は基本的には一年に一回の収穫です。

この経験はあと何年できるのかと考えると、限られた回数になります。この貴重な経験を大切にして育てていきたいと思います。

 
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鯉のぼり  見えなき里に  ハナミズキ (呆悦)

 

 

 

 

季節の移ろい

まだ、朝夕は薪ストーブの炉を閉じることができないのに、野にはタンポポや名も知れない雑草が生い茂り始めました。

その生命力に驚嘆するとともに人間サイドはその速さについていけない焦りを感じます。

暖かな春の到来をあんなに首を長くし待ち焦がれていたのに、矛盾を認めざるを得ない昨今です。

    春もみじ  大地の力  朱に染める
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過疎との戦い

丹波ほっこり農園では葡萄栽培をしていますが、折角、地域で築き上げできた「三和ふどう」のブランドが将来、消滅する危機を迎えています。

村には放置されたふどう園が各地にあります。地域の過疎高齢化で栽培する人がいないためです。

当園では栽培されなくなったふどう園を引き継ぎ、新たな品種も植え付けて、ブランド葡萄の継承と生産拡大を目指しています。

    風強し  タラの芽揺れる  音はなし(呆悦)
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自然の恵

  丹波ほっこり農園では、今期からハウス栽培を試験的に始めました。

  先週、トマトの植え付けを完了しました。トマトの支柱はなるべく自然素材を活用しようと、地元産の竹を120本を切出し使いました。自然の恵に感謝。

      春筍や  若き日の恋   ほろ苦し(呆悦)


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