丹波ほっこり農園Blog

三和ぶどう、野菜、養蜂、加工食品

桃栗三年柿八年

去年、植え付けた栗園の草刈りに行きました。

  去年の秋は忙しくて、栗園の草刈りが随分と遅れて、栗の幹よりも草の幹のほうが太くなり、草刈りが大変な作業になりました。

  そのため、栗の成長があまり進んでいません。今年はその反省に立ち、早い目に草刈りに取り組んでいく予定です。

  約30aの休耕田を利用して約50本のポロタンという品種を植え付け全て根付いています。

  ポロタンは渋皮が簡単に剥けるため、消費者の皆さんに喜ばれている新種の栗です。

  丹波ほっこり農園では「桃栗三年柿八年」といわれるとおり、来年から「丹波栗」として出荷できるように栗栽培にも取り組んでいます。

  丹波ブランドのひとつの栗も生産者の高齢化と減少で出荷量が年々減少しています。

  休耕田利用とポロタンという比較的新しい品種で起死回生に生産量を上げようとする京都府などの取り組みに呼応し、当園は葡萄と並ぶ主力産品としていきたいと思っています。

  丹波ブランド産品を守り育て上げることが当園の使命と思っています。

  皆さんの手元に届くまでもうしばらくお待ちくださいませ。

   苦節語る  老婆の笑顔  風薫る(呆悦)
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田舎の人工美

この季節、田植えの代掻きの後、水を張った水田に廻りの風景が映る様子はえもいわれぬ美しさがあります。

苗を植えた後の様子や稲が青々と育っている様子、稲が黄金色になり頭を垂れている様子もそれぞれ季節ごとの趣きがあります。

しかし、やはり水田に水張りをした状態が一番好きな美しい風景です。

真新しい白いキャンパスに筆を入れようとする瞬間にも似た張りつめた緊張感のある美しさです。

水田の水面はまるで大きな鏡のようです。まさに百姓の芸術的作業のひとつです。

田舎にはこんな人工美もあるのです。

代掻きの  水面に映る  山の影(呆悦)


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過疎の象徴の花

丹波地方は過疎化が激しい。

その象徴の花として、今、盛りを迎えている藤が美しい。その薄紫色の淡さが奥ゆかしささえ?も感じます。

しかし、この藤が、一旦、はびこむと山は荒れ樹木も育ちません。

それゆえに、私は「過疎の象徴の花」と呼んでいます。

人が手入れし、藤棚にすれば、さらに美しいのですが、放置された藤を見るたびに寂しさを感じる今日この頃です。

 

藤棚の  蔭に昼寝の  羽音かな(呆悦)

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燕の巣と蜂の巣

軒下に燕が農繁期の田んぼから泥や枯れ草を運び込み巣づくりをする光景をよく目にします。

また、クマバチやアシナガバチの巣も見かけます。

燕は人に危害を与えることもないので、寛大に子づくりをする拠点の巣の毎日の工事進捗を暖かく見守ります。燕の落とす糞で壁を汚なくされてもです。

一方、アシナガバチは刺激を与えると人に攻撃を加えるため、少し危険を犯しても巣を排除しようとする人が多いのです。

しかし、同じ蜂でもスズメバチの巣が造営する家はカネが貯まるとの謂れから取り除かずに黙視する人がいます。

それぞれ人間の利になるか、害になるかの判断で対処の仕方が「見守り」、「排除」、「黙視」の三様なのです。

それにしても燕の巣づくりには珍しく損得なしに寛容なのです。人々は、燕は幸せを運ぶ渡り鳥と考えられているのかもしれません。

 

巣づくりや  お腹を支え  ひと休み(呆悦)


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雨の日の蓄積

今年のゴールデンウィークは天候に恵まれたが、今日は久しぶりに雨降りの日曜日になりました。

農作業は、こういう雨降りに無理して作業に懸かるより、今後の作戦をじっくり練る日にしたいと思います。

雨降りはテンションも上がらないので、むしろ冷静な判断ができる状態にあります。

今日の雨は体休めと畑には恵の雨になりそうです。

菖蒲湯や  宿の坪庭  苔色深し  (呆悦)
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黄金週間のミサイル

 日本は良い天気のゴールデンウィーク。この期間中は日本は無防備。この機を狙い撃ちされる危険性は大と考える人は私だけでしょうか。

刺激して暴発してしまっては、この自然豊かでのどかな田園風景も便利至極の都市の繁栄や平和な生活も取り戻しつかない状態になります。

驕り昂った為政者という者は、つい国民の平凡、平穏、平和な生活を忘れがちになります。

ここはお互いに性急に判断せず、ひと呼吸おいた冷静な対処が必要と思いますが、天に何事もなきようお祈りしときます。

 

竹の秋  核かミサイルか  天仰ぐ(呆悦)

 

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草刈りと洗濯

丹波ほっこり農園では葡萄園約40a、栗園約30a、その他生姜畑や大豆畑など30a。合計1ヘクタールの草刈りが大きな仕事です。

山間部の農地は高低差があり、法面が大きく草刈りに費やする時間がかかります。

自走の草刈り機もありますが、隅々まで綺麗に刈るのには手で振り回すエンジン式の苅払機で刈るのが最適です。

しかし、この面積を1人で刈るとすると、約10日近くかかります。これを年4回すると40日、一年2か月間は草刈り専従することになる勘定です。

そして、この草刈りは大変、疲れる仕事で基本は1日一時間が限度と言う人もいます。

草は刈れども刈れども直ぐに伸びてきます。うんざりしますが、刈終えた後の農地の美しさに感動するんです。一種の自虐的な農夫気質なのでしょうか。

これは多分、毎日毎日、沢山の洗濯をして洗濯ものを畳み終えた主婦(主夫)と同じ気持ちなのでしょう。

 

草萌や    都会の歓楽  今は昔


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