桃栗三年柿八年
去年、植え付けた栗園の草刈りに行きました。
去年の秋は忙しくて、栗園の草刈りが随分と遅れて、栗の幹よりも草の幹のほうが太くなり、草刈りが大変な作業になりました。
そのため、栗の成長があまり進んでいません。今年はその反省に立ち、早い目に草刈りに取り組んでいく予定です。
約30aの休耕田を利用して約50本のポロタンという品種を植え付け全て根付いています。
ポロタンは渋皮が簡単に剥けるため、消費者の皆さんに喜ばれている新種の栗です。
丹波ほっこり農園では「桃栗三年柿八年」といわれるとおり、来年から「丹波栗」として出荷できるように栗栽培にも取り組んでいます。
丹波ブランドのひとつの栗も生産者の高齢化と減少で出荷量が年々減少しています。
休耕田利用とポロタンという比較的新しい品種で起死回生に生産量を上げようとする京都府などの取り組みに呼応し、当園は葡萄と並ぶ主力産品としていきたいと思っています。
丹波ブランド産品を守り育て上げることが当園の使命と思っています。
皆さんの手元に届くまでもうしばらくお待ちくださいませ。
苦節語る 老婆の笑顔 風薫る(呆悦)
燕の巣と蜂の巣
軒下に燕が農繁期の田んぼから泥や枯れ草を運び込み巣づくりをする光景をよく目にします。
また、クマバチやアシナガバチの巣も見かけます。
燕は人に危害を与えることもないので、寛大に子づくりをする拠点の巣の毎日の工事進捗を暖かく見守ります。燕の落とす糞で壁を汚なくされてもです。
一方、アシナガバチは刺激を与えると人に攻撃を加えるため、少し危険を犯しても巣を排除しようとする人が多いのです。
しかし、同じ蜂でもスズメバチの巣が造営する家はカネが貯まるとの謂れから取り除かずに黙視する人がいます。
それぞれ人間の利になるか、害になるかの判断で対処の仕方が「見守り」、「排除」、「黙視」の三様なのです。
それにしても燕の巣づくりには珍しく損得なしに寛容なのです。人々は、燕は幸せを運ぶ渡り鳥と考えられているのかもしれません。
巣づくりや お腹を支え ひと休み(呆悦)
草刈りと洗濯
丹波ほっこり農園では葡萄園約40a、栗園約30a、その他生姜畑や大豆畑など30a。合計1ヘクタールの草刈りが大きな仕事です。
山間部の農地は高低差があり、法面が大きく草刈りに費やする時間がかかります。
自走の草刈り機もありますが、隅々まで綺麗に刈るのには手で振り回すエンジン式の苅払機で刈るのが最適です。
しかし、この面積を1人で刈るとすると、約10日近くかかります。これを年4回すると40日、一年2か月間は草刈り専従することになる勘定です。
そして、この草刈りは大変、疲れる仕事で基本は1日一時間が限度と言う人もいます。
草は刈れども刈れども直ぐに伸びてきます。うんざりしますが、刈終えた後の農地の美しさに感動するんです。一種の自虐的な農夫気質なのでしょうか。
これは多分、毎日毎日、沢山の洗濯をして洗濯ものを畳み終えた主婦(主夫)と同じ気持ちなのでしょう。
草萌や 都会の歓楽 今は昔