丹波ほっこり農園Blog

三和ぶどう、野菜、養蜂、加工食品

分業制~ミツバチの仕事~

エンジェルスの大谷が投打に二刀流で驚異的な活躍をしています。 プロ野球では投打の分業が当り前の世界なのに、これに反する二刀流に挑戦し奢ることなくスマートに実践していることに感心します。 人間社会の仕事は今や分業制で成り立っています。 家の普請…

匂いフェロモンの効果~キンリョウヘン

ニホンミツバチの話第2話です。 待ち受け巣箱は、丹波ほっこり農園製作のハイブリッド巣箱です。 銀杏や栗木の切り株をくりぬき空洞にして、その上に分厚い板で作った四角の箱を取り付けたものです。 切り株の自然さと蜜が採集しやすい機能的な箱の二面性と…

家(いえ)というもの~分蜂~

丹波ほっこり農園ではニホンミツバチを飼育し、彼らの貴重な食糧の蜂蜜をお裾分け頂き販売をしています。(販売時期は後刻) 今年もサクラの開花に併せてニホンミツバチの分蜂の季節を迎えました。 分蜂(封)とは「巣分かれ」ともいわれ、巣内で女王蜂が誕生す…

水に流す季節か?

今年も相変わらず庭のサクラが咲きました。 冬から春を通り越し夏模様の季節になりました。 冬のあの寒さにひたすら耐えて、やっと春のうららかな日差しを期待していたのに。 この一週間、半そで一枚で汗びっしょりの夏日の暑さです。 気が狂わんばかりのサ…

ぬるぬるの世界

米を食べる量が毎年、減少しており、現在では成人は一年間に自分の体重程度しか食べないようになりました。 したがって、一家3~4人家族なら水田は1反(10a)程度を耕作するだけで足りるのです。 また、米の需要が少なくなってきて作っても安値でしか売れない…

近視眼的な発想こそ無責任?

近視眼的に物事を考えるのが「真面目」と評価され、居心地が良い。 これが過疎地の農村の実態だなぁと感じる日になりました。 村の首脳達は、「過疎が進み、若者が少なくなり、農地の維持管理がだんだん難しくなり、ましてや村の特産品を創るなどの活性化の…

イドコの中の一日。

竹だけで編んだ農作業用の籠をこの地方では「イドコ」と呼んでいます。 私の幼少の時には天秤棒で2つを前後に吊り下げ農作物や肥料などを運んでいました。 保育所もない時代で、母親に連れられて田圃に行き母親が仕事をする間、このイドコの中に入れられ、…

人間が柵に囲まれて

丹波ほっこり農園の農地は山間にあるため、野生鳥獣が里にしょっちゅう出没してきます。 彼らの農地への侵入を防ぐため、鹿・イノシシ柵を村中に張り巡らします。 その様は異様な風景を生み出します。 農地で泥まみれで作業する農民の姿は、逆に人間が柵に収…

欅坂365の春光

早朝の冷え込みは相変わらずです。 しかし、朝の光が差す時間には真っ青な空に欅の枝が天に伸びる様は美しい。 春はうす緑の若葉。夏は木蔭の深い緑葉。秋は黄赤の紅葉。 葡萄園の脇に季節ごとに表情を変えて聳える欅の息づく坂を私は「欅坂365」と呼んでい…

極寒の美

軒下に雨水を垂らす鎖を伝い雪融け水が流れ落ちますが、早朝の冷え込みでその水が鎖に凍り付いています。 宝石のネックレスのような極寒の芸術作品です。 来週までの寒さの先には春の萌しになることを期待して今日も仕事に刻苦精励します。 残雪に 陽光受けて…

寄り添い

毎日、寒い朝を迎えています。 マイナス9℃の連続です。 昼間も毎日5℃位までしか上がりません。 昔は寒いといってもマイナス3℃位までだったと記憶しています。 まさに異常な気象状況です。 こんなの日の野良仕事には焚き火が欠かせません。 火は木一本ではな…

お祈りと微笑みの国

週初めにタイ・バンコクに会社の社員研修旅行に出かけてきました。 真冬の東南アジアへの旅行とあって服装に苦労します。日本との温度差は30℃以上もあります。 東南アジアは始めての旅行なので、私の知識はニュースでの見聞のみでしたので、その発展は想像が…

111111の意味するもの

うっすらと雪景色の今日の朝、いつもの通り軽トラに乗り込みました。 何とはなしにハンドルの下の走行距離メータを覗きこむと、なんと「111111」と表示されているではないか。 今日はいいことがあるかも知れないとひとりで薄ら笑い。 しかし、一日を終えても…

黒豆を「扱く(こく)」

おせち料理に欠かせない黒豆。 年末に出荷するために作業に入りました。 枝に付いた豆を落とすために、無数の掛が取り付けてある木製のドラムを足で踏んで回転させ穀物を扱く(こ)く「イナコキ機」(写真左)を使います。 そして、鞘と一緒になった豆を選り分け…

般若心経の写経

株式会社横田石材(丹波ほっこり農園の母体)の朝は、般若心経を従業員全員で唱えることから始まります。 本業がお墓の仕事をはじめとする石材業のため、朝一番に般若心経を唱和して煩悩を振り払い清清しい気持ちで仕事に臨みましょうとする意図から始まったの…

何処を住み処とすべきか

住む場合の選択として都会の便利さと田舎の自然の豊かさを求めるのか。 居住地を決める場合、実際には職業の選択で決まることが多いと思います。 バブル時には週末には都会から離れて別荘で過ごす二拠点居住生活がもてはやされましたが、今や二つの家を構え…

樹を育てること

葡萄園の持ち主が不在時がちにて、葡萄の樹を管理できないので、その葡萄園を丹波ほっこり農園が改殖して新たに開設することになりました。 草ぼうぼうの葡萄園が、約2日できれいな葡萄園に生まれ変わり、後は新たな葡萄の苗木を植付けるだけになりました。…

過ぎたるは猶及ばざるが如し

この料理にはこの食材が合うとか、この薬味を加えれば美味しくいただけるとか料理のレシピには書かれています。 それぞれの食材には特徴があり、昔から言われてきた効用が、最近では科学的な分析で含有される栄養素が示されるようになりました。 現在、生姜…

大きいことは・・・

葡萄園にシイタケのホダギを設置していたところ、赤ちゃんの顔より大きいシイタケができていました。 こんな大きなシイタケは見たことがありません。 高度経済成長期は何でも大きいものが選ばれました。 しかし、今や核家族化や少子化の影響で、何かにつけて…

「丹波黒」づくり

正月のおせち料理に欠かせない黒豆。 「まめ」は一年間、元気に暮らせること。 その願いの意味を込めて黒豆がおせちの一品に加えられたようです。 10月中旬から11月上旬まで枝豆として直販しましたが、畑には鞘が黒ずんできた黒豆が残りました。 そこで、丹…

残雪の如し

10月末の台風21号の強風で葡萄園のテントが見事に破れてしまいました。 黒豆の枝豆販売を10月17日から11月7日まで行っていましたので、葡萄のテントのことは気掛かりになっていました。 昨日、片付けの作業に入り、改めて風の猛威には愕然とします。 しかし…

ロケットストーブで暖を

11月の声を聞くと年賀はがきやおせち料理の予約注文のチラシ、年末調整のお知らせなど何かと忙しない。 現在では11月を「師走」と呼びたいところです。 丹波黒豆の枝豆販売も約半月が過ぎ、来週の11日頃に終わる予定です。 ところが、丹波黒豆を枝豆として食…

薪ストーブの季節

農村の初秋は冷え込みます。 11月迄は暖房なしで暮らそうと思っていましたが、台風が過ぎ去り、あまりの冷え込みで今晩から薪ストーブに火を入れました。 やはり薪ストーブは暖かい。 農村での唯一の贅沢です。 室内は裸でも過ごせるし、洗濯物は室内でも翌…

国道で見る生活実感

丹波黒豆の枝豆直販所を構えて約2週間。毎日、国道9号線を通過する車輌を観察していると、次の傾向があると感じています。 ○ 京都縦貫道が貫通したものの交通量は去年に比べて増加している。(高速道路料金はバカにならない。) ○乗用車、トラックも増えてい…

台風の爪痕と生活の痕跡

秋雨前線が数日前から横たわり、毎日雨降りが続き、それに加えて超大型の台風21号の襲来で48時間も止むときを知らず降り続く状態。 こんな気象では雨が集積する河川が氾濫しても不思議ではありません。 災害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。 台風の…

村の情報発信屋台の完成

「スーパー/コンビニ空白地帯14km」の解消を目指したい話(2017.5.1ブログ)をしましたが、「村営オワシス百貨店」の第一歩となる野菜直販の屋台が完成しました。 村の長老の大工さんのおじさんに材料費だけで手間賃はボランティアで造っていただきました。…

握手の効用

衆議院選挙を次の日曜日に迫り、過疎地の村にも選挙カーがやって来ます。 こんな過疎地に来ても多くの票には繋がらないだろうなと思って、手を止めずに仕事を続けていました。 すると、候補者が選挙カーから降りて来て膝まづき話しかけてきます。 折角などで…

枝豆の販売開始

雨続きの鬱陶しい天候が続きます。今日は少し晴れ間が覗いてくれました。 その晴れ間の隙に国道9号線の脇に丹波黒豆の枝豆の直販所を設置し、販売を開始しました。 5月の末に播種しましたが、4ヶ月半が過ぎ、やっと食べ頃になりました。 食べ方はシンプルに…

小学校の統合と廃止

丹波ほっこり農園のある地域の小学校が平成31年3月末に廃止され、旧町の中央地域で小中一貫校に統合されます。 150年近くの歴史に幕を閉じます。 過疎化と少子化で小学生の数が減少しているので仕方ないことではあるが、母校がなくなるのは、やはり淋しい限…

トラックに乗った神輿

遂に村の秋祭の神輿がトラック搭載による巡行になりました。 数100年以上続いた神輿を担ぐ慣行が今年で終わりました。 残念ですが、若手の人材人不足が原因です。担ぎ手が少ないと落下させるなどの事故も心配され、村の責任者の判断で、トラック搬送巡行にな…